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バリアフリー・スロープ・階段などの注意事項
築30年の外構・庭

スロープ・段差解消の工事をする前に、知っていると便利な豆知識をご紹介します。例えば、段差は5-8cmくらいあると高齢者でなくともつまずきやすく、買い物カートなどのコマ(タイヤ)は段差だけでなく5cm以上の溝でも引っ掛かり転倒の危険があるなど、エクステリア工事のバリアフリー化で見逃しがちな所を解説します。

スロープで段差を解消する時に

スロープで段差を解消する時に

段差に対してどの位の長さのスロープが必要かを考える時、段差の12倍が最適です(歩行・車いす使用を基本とします)。12倍であれば、電動車いすでなくても自力でスロープを上がれます。(傾斜角度は約5度) ※スロープの長さとは、図のピンク線(斜め)の長さですが、12倍とはピンク線でなく黒線(下の直線部分)の長さを指しています。

実際の住宅では、段差の12倍の距離を取るのが難しい場合がありますが、図のように最悪でも6倍は必要です。50cmの段差なのは、6倍で3mの距離、12倍となると6mの距離が必要になるため、通常の玄関周りには厳しい条件です。玄関が無理ならば、比較的距離を確保しやすいリビング窓へのスロープも検討してください。

写真は玄関前のもので、15cmの段差で2.1mのスロープです。段差に対して14倍の長さ。これだけあれば、杖で歩くにも問題ありません。もちろん2・3歳のお子さんでも安心です。(15cmの段差は、エクステリアの階段1段の高さです)

道路に勾配がある場合の事例です。玄関ポーチまで5段の階段があり、1段目の縁石(写真参照 15cmの高さ)を上がったところは道路と同じ勾配のスロープです。2段目、門柱前のフラットな階段は一方が段差30cm、もう一方が8cmとなっていて、ここで傾斜を解消しています。道路傾斜が1/11ほどのゆるい勾配でもこれくらいの段差が生じます。
施工例【庭を縮小し段差解消リフォーム工事】

段差の解消

段差の解消

【施工前】玄関ポーチとアプローチの段差は7cm。大したことのないようですが、車いすの介助者(女性)のかたはとても苦労されていました。また高齢のお母さまの買い物カートを持ち上げる時(買ったものが多い時には特に)にも困っておられました。そこで今回のリフォーム時で、下の写真のように段差をなくしました。

【施工後】既存アプローチを一部撤去し、玄関前をゆるやかなスロープにすることで、歩行・車いす・買い物カート(キャリーバッグ)いずれでも気にせず通行できるように改良しました。

目地・溝のバリアフリー

目地・溝のバリアフリー

上のリフォーム工事と同じ現場です。ガレージからリビング・和室の前を横切る通路の目地(溝)。当初はクラック防止のため砂利目地をとっていました。しかし実際に使用してみると、キャリーバッグの車輪(写真左上)が引っ掛かり、目地に入り込んだバッグを引き上げるのが、高齢の方は大変だったのです。サンリブもお客様に指摘されるまで気が付かず見逃していた失敗例です。

そこで、手直ししたのがこの写真です。砂利を取り除き、レンガに変えることでカートが引っ掛かることなくスムーズに動くように改良しました。バリアフリーの工事はここまで注意をすることが大切と痛感した事例です。

駐車場から部屋を横切る通路のリフォーム

駐車場から部屋を横切る通路のリフォーム

上記、通路リフォーム後の工事写真です。エクステリアリフォームの目的は通路のバリアフリーでしたが、既存の植栽を撤去し、広い庭をシンプルにスッキリとさせました。中央の通路幅は1.5mと余裕の広さ。庭を通る直線は庭の構成にも重要な存在です。植栽は、塀際に高さのある花壇(家の中から花を眺める時の目線の高さを計算)を設け、管理しやすくしています。庭全体は、砂利と洗い出し土間と既存の大きな沓脱石で構成した、広い空間を活かしたシンプルな庭になっています。 ※(写真奥)ガレージとの境は目隠しフェンスと門扉(幅1mで車いすもOK)
施工例【細やかに配慮した通路リフォーム工事】

タイル階段で注意すること

タイル階段で注意すること

エクステリアでは階段の高さは15cmが標準です。写真の階段は8段ありますので、安全のため途中で踊り場を設けました。また階段幅1.6m(通常は1.2m)と余裕を持たせ、目隠しフェンスの内側には手すりもあります。毎日何度も昇り降りすることを考えると、費用は高くなりますがこのような計画をお薦めします。(写真のタイルは15cm角)
施工例【安全設計の階段アプローチ外構】

バリアフリーを意識して階段をつくる場合、蹴上(けあげ)に色の違うタイルを用いたり、段鼻(だんばな)に専用のL型タイルを使うと、暗い中でも段差を判別しやすいバリアフリーデザインになります。

写真は段鼻タイルに、さらに滑り止め金具を付けた事例です。

タイルは種類・色が豊富で、滑りにくい加工をしたタイルもあります。(写真のタイルは滑り止めのあるタイル例)しかし、最近主流の30cm角タイルは、バリアフリーには余りお薦めしません。滑りにくいタイルでも、大きいものは小さいタイルよりすべりやすいからです。上に掲載した8段ある階段のタイルは、半分の15cm角です。これぐらいのサイズをお薦めします。

バリアフリーの引き戸はレールなし

バリアフリーの引き戸はレールなし

門扉が必要な場合は引き戸が便利です。幅1.2mまでならレールなしもあります。引き戸ですと、出入り時の動作もコンパクト。エクステリアメーカーも引き戸門扉のデザインに力を入れてきており、種類も増えています。 ※写真はYKKルシアススライドBS02型 写真は引き戸を開けている状態

外構はクローズ、駐車場はクローズされた門塀の前

クローズされた外構の内側は引き戸からスロープで玄関へ
施工例【バリアフリーのクローズ外構】


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