今回は樹木の剪定についてのお話です。
樹木は自然に成長すると、枝や葉が繁ります。
樹形を乱す枝や、風通しを悪くする枝、枯れた枝などを取り除いたり、高さや葉張りを制限したり好みの形に整えたり、庭木として美観を保つ為、刈り込みや剪定を行います。
剪定の手法というと、新しく伸びた枝を切る切詰剪定、自然樹形をつくる切り返し剪定、混みを減少させる枝抜き剪定などありますが、高度な技術が必要な場合はプロにお任せ!がお勧めです。
ここでは剪定について、簡単に説明したいと思います。
*剪定の時期について*
*樹形について*
自然樹形……
自然状態で健全に成長すると、それぞれの樹種固有の形に樹形が整います。例えば、ナンテン等の株立ち形、スギ等の円錐形、ケヤキ等の盃形、サツキ等の球形、ツバキ等のだ円形などがあります。これらは同じ種類の樹木でも年齢や環境、管理の程度によって変化します。
人工樹形……それぞれの樹の特性を生かして人工的に形を整えて行きます。生け垣やトピアリ―、単幹、双幹、武者立ち、玉作り、段作り、流枝、懸崖などがあります。
*切る枝(不要枝)について*
たくさん枝が生えていて、どの枝を切ればよいのか分かりにくいかもしれませんが、
基本的には樹木の生育の障害になるものや、美観を損なう要素のある枝を切っていきます。
徒長枝・・・勢い良く伸びる新しい枝です。
立ち枝・・・上へ立ち上がるように生長する枝です。
下がり枝・・・下に向かい伸びる枝です
逆さ枝・・・木の内側に伸びる枝です。
ふところ枝・・・幹の近くに出た枝です。
枯れ枝・・・枯れた枝です。
車枝・・・車輪の軸のように1カ所から何本も出る枝です。
絡み枝・・・他の枝に絡む枝です。
ひこばえ・・・根元から出てくる枝です。
不要枝と思われる枝を利用して樹形を形成することもあります。
バランスを見て剪定してください。
*残す枝について*
不要枝を切り、幹、主枝、副主枝、側枝を残します。間違えて切ってしまわないでくださいね。
*剪定の方法について*
その1
樹木の上から下に向かって剪定する。
できれば上から陽の光や風が入るよう、上から下にかけて葉の量を調節してください。
その2
切る枝は、太い枝を切った後、細い枝を切る。
その3
生長する枝をイメージして、外側に向いた芽の上で切る。
植物は生き物です。状態を見て上手に付き合っていきましょう♪