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デザイナー辻元史郎の庭づくりの極意

第3回 庭設計の基本 庭のプランニング

前回の「外構」の基本的考え方に続き、今回は「庭」編です。
お客様からのご依頼を設計デザインする時に、どのような流れでプランニングしていくかを、ご説明しましょう。施主の希望、敷地条件、方位など諸々の条件を踏まえて、以下の順序で考察します。

1)平面図  敷地全体でラフプランをつくる。
2)立面   平面ラフを位置、高さ、大きさで検討。
3)断面   安定感、つながり、施工納まりを検討。
4)スケッチ 各部分の見る位置、見える部分をスケッチして立体的空間イメージを確認する。

この上記の4つの工程で、部分と全体、観る位置、見え方を考えていくと、デザイン完成度の高いプランが出来上がります。さっそく参考モデルの元、作図に入っていきましょう。条件は次の3つです。

【条件】
・既存の庭のリフォーム。
・リビング、和室に面した48m3(9,5m×5m)の庭。
・施主の希望:プライバシーが保たれた、夫婦2人がラグジュアリーな時間を満喫し、時には仲の良い友人と時間を過ごせる庭。

以上の条件のもとに、この庭に課せる目的は
「ひとつの庭を目的によって分け、使いこなすことで、住む人の日常生活に取り込む」ということです。
では具体的にどういった内容を盛りこむのか。次の3つのテーマを考えました。

【3つのテーマ】浸る・観る・活かす
浸る:一人で物思いに耽ったり、自分の時間をすごす場。
観る:室内から観る、庭に出て観るなど、風景として楽しむ。家事の間の片時に目に入って「ほっ」とする風景。
活かす:観るだけではなく、縁台(デッキ)で楽しむ、時を楽しむ庭として、生活の中にとけ込ます工夫。

これを平面にプランしましょう。

e79_1.jpg

上記のテーマを元に、3つの要素と部分で考えました。3つの部分がバラバラに在るのではなく、統一させてひとつの庭として機能させることが重要なプロの技です。

e79_2.jpg

和室から・リビングから、庭から…。位置を変えた時の眺めが、ひとつの庭とは思えないほどに風情を変え、見え方の違いを感じさせる工夫が重要です。

次は立面で、庭の高低の変化を確認します。

e79_3.jpg

縁台、橋板、ぬれ縁、築山、高木やオブジェなど、それぞれの高さの相互関係が、室内や縁台からどのように見えるか、また各部分のつながりが不自然ではないかを検討します。もちろん施工上の利便も考え、納まりのチェックにも立面図は重要です。

ではこの続き、「断面で考える」は次回のお楽しみに。

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