設計条件:南入りセミクローズ外構、駐車場3台、約120平方メートル
どこからがガレージでどこからが庭か?
区切りを明確にせず、敷地全体を一体的にするデザイン。
ガレージ・門・アプローチを渡る一本のベルトが人と車のスペースをひとつにまとめる。
交差するように伸びるベルトラインの両端にはポイントになるオブジェ台。
道路から伸びる直線の先には、視線を集めるプランター。
ガレージ奥の大きなプランターに見えたのは、実は小さなコンテナの集合体。 気軽に手入れができ、エクステリアの風景をつくる演出。
他にもちょっとした工夫はたくさん。 門扉は使い勝手のいいスライドドア、必要以上に目立たせず役割を果たす車止め。 アプローチ・ガレージの周囲にはみどりの築山。その築山を這う雑石や玉石が庭の風情を醸し出します。
こんな細かなしつらえが、直線基調のデザインにありがちな”堅さ”をやわらげ、 単調な空間に庭ごころをプラスします。
1942年生まれ
「エクステリア」が周知される以前より住宅の外廻りに魅せられ独修。機能性を重視した独自のデザインを乞われ、エクステリアメーカーの門扉・フェンス等のデザイン開発に関わる。
大手ハウスメーカー モデル住宅のエクステリア設計を多数手掛け、個人住宅の庭・造園 エクステリア設計の第一人者との評を受ける。
1984年 エクステリア・造園 設計事務所 SUTADIO dim を設立。大阪国際花の博覧会(郷土デザイン部門)最優秀賞受賞。近年はエクステリア・造園を志す若手の教育に力をそそぐ。