庭にかかわる読み物いろいろ
辻元史郎の庭コラム
第9回 遊歩道のある西向き玄関のエクステリア<
設計条件:西入りオープン外構、道路と敷地の高低差 約30cm
気ままに歩きかたを楽しむ庭
不便が不便だけでは疲れる。そこにはそれを感じさせない工夫と知恵が必要。通常で言えば、”不便”ですまされるようなガーデンプランを取り入れるかどうかは、歩くことで、あそび心・安らぎ・ときめき を実感できるか否かがポイントとなる。
また逆に言えば、不自由・不便・不安というマイナス要因をキーとしてプランニングするという発想に立つことも庭デザインでは可能であり、思わぬ発見につながることがある。
不便・無駄を感じさせない”あそび心”をコラボさせた庭計画
はっきりとした「ここがアプローチ」という通路を設けず、気分や状況に合わせて歩き方を選ぶ。
さまざまな歩き方・楽しみ方
1)
子どもたちの通り道、ペットの通り道(ちょっと窮屈だが大人も通れる)
オブジェ、コンテナのスペースとして・・・。
2) ちょっと急ぎの行き帰り、買い物帰りの通り道・・・。
3) ゆったり気分で遠まわりしたい時・・・。
今日はどこを通ろうか。
最短ルートだけでなく、さまざまな選択肢があることを楽しむ。こころのゆとりを生むエクステリアプラン。
辻元史郎 プロフィール
1942年生まれ
「エクステリア」が周知される以前より住宅の外廻りに魅せられ独修。機能性を重視した独自のデザインを乞われ、エクステリアメーカーの門扉・フェンス等のデザイン開発に関わる。
大手ハウスメーカー モデル住宅のエクステリア設計を多数手掛け、個人住宅の庭・造園 エクステリア設計の第一人者との評を受ける。
1984年 エクステリア・造園 設計事務所 SUTADIO dim を設立。大阪国際花の博覧会(郷土デザイン部門)最優秀賞受賞。近年はエクステリア・造園を志す若手の教育に力をそそぐ。
1942年生まれ
「エクステリア」が周知される以前より住宅の外廻りに魅せられ独修。機能性を重視した独自のデザインを乞われ、エクステリアメーカーの門扉・フェンス等のデザイン開発に関わる。
大手ハウスメーカー モデル住宅のエクステリア設計を多数手掛け、個人住宅の庭・造園 エクステリア設計の第一人者との評を受ける。
1984年 エクステリア・造園 設計事務所 SUTADIO dim を設立。大阪国際花の博覧会(郷土デザイン部門)最優秀賞受賞。近年はエクステリア・造園を志す若手の教育に力をそそぐ。
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